SYMPTOM

こんな症状ありませんか?

SYMPTOM

肩がこる

筋肉が原因となるケース

肩こりの多くは、肩周辺の筋肉が硬くなることで起こります。肩周辺の筋肉が硬くなると、筋肉によって血管が圧迫され、肩に送られる血液の量が減少することとなります。


このことを筋疎血(きんそけつ)と言いますが、筋疎血が起こった場所には痛み物質が産生されます。これが筋肉痛のようなチクチクとした痛みの元となるのです。


通常であれば痛み物質も、血液の流れとともにやがて体外へと排出されるのですが、筋疎血が起こっていると、その場に蓄積し続けることとなります。


それによって痛みが慢性化し、徐々に頑固な肩こりへ変わっていくのです。筋疎血はほかにも冷えやストレス、運動不足など、さまざまな原因によって引き起こされます。

頸椎が原因となるケース

肩がこる原因としては、頚椎の異常もあげられます。頚椎の異常は大きく分けて、頚椎アーチが損なわれているタイプと、頚椎自体に変形などが起こっているものの2つに分類されます。


首の骨は7つの椎体から構成されており、緩やかに前弯している(頚椎アーチを構成している)ことが特徴です。そのアーチ構造によって首にかかる衝撃を緩和することが可能となっているのです。


ところが、スマホやパソコン飲みすぎによってストレートネック気味になると、頚椎アーチが失われ、首や肩への負担が増すこととなります。その結果、肩がこるリスクを増すのです。


また、加齢などが原因となって頚椎自体が変形すると、肩こりだけでなく、手のしびれや重だるさをともなうことがあります。

肩甲骨が原因となるケース

肩がこる原因としては、肩甲骨周囲のトラブルもあげられます。いわゆる「巻き肩」という姿勢不良がみられる場合、肩甲骨の裏側にある前鋸筋や肩甲下筋に緊張が生じています。


前鋸筋は肩甲骨の裏側から肋骨にかけて伸びており、肩甲下筋は肩甲骨の裏側と上腕を結んでいます。これらの筋肉が緊張することで、肩甲骨が前へとスライドし、肩こりのリスクを増すのです。


また、前鋸筋や肩甲下筋が緊張すると、腕を上げる際に肩関節の動きが邪魔されてしまいます。肩関節の動きが悪くなると、肩周りの血行不良や肩こりにつながるのです。


他にも、ルーズショルダーなど肩関節が不安定な状態にある場合、肩甲骨も不安定な状態にあることが多く、そのことも肩こりを誘発するのではないかと考えられています。

肩が痛い、腕を上げづらい

四十肩・五十肩

肩が痛い場合や腕を上げづらい代表的な疾患が四十肩・五十肩です。医学的には肩関節周囲炎と呼ばれており、40代や50代の方に多くみられることから、この名前が付けられています。


発生初期には安静時痛や夜間痛がみられ、その症状がおよそ2週間ほど続きます。その後、半年ほど拘縮期を迎えます。拘縮期になると激痛はなくなりますが、肩関節を動かしたときに痛みが出ます。


ただ、この時期にしっかりと動かしておかないと、痛みがなくなってからも可動制限を残すリスクがあります。四十肩・五十肩の原因については、現在に至るもハッキリとしたことがよく分かっていません。


温熱治療によって痛みが軽減することもあるため、もともと肩周りの筋肉が硬かったり、関節の可動域が狭かったりした場合、発症リスクを増すのではないかと疑われます。


また、加齢などが原因となって頚椎自体が変形すると、肩こりだけでなく、手のしびれや重だるさをともなうことがあります。

肩関節拘縮

肩関節拘縮は拘縮肩や凍結型とも呼ばれており、四十肩・五十肩の症状がさらに悪化したものを意味します。四十肩・五十肩と同様、ハッキリとした原因はよく分かっていません。


何らかの原因によって肩関節を構成する筋肉や腱に変性がみられ、その結果、関節包をはじめとした組織に炎症を起こすことで、痛みや可動制限が現れると考えられています。


40代から60代の方に多くみられる疾患で、どちらかと女性の方が多く発症する傾向にあります。四十肩・五十肩とは異なり、症状が進行すると他人の力を借りても、腕を上げることが困難となります。


痛みが激しいときにはブロック注射や痛み止めなど投薬治療をおこない、慢性期には運動療法をおこないます。難治性の場合は手術をおこない、肩関節の可動域を上げていきます。


また、加齢などが原因となって頚椎自体が変形すると、肩こりだけでなく、手のしびれや重だるさをともなうことがあります。

腱板損傷

腱板(けんばん)は棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの腱が、板状になって肩の骨に付着する場所のことで、ローテーターカフ(回旋筋腱板)と言われることもあります。


この腱板に傷がつくことを腱板損傷と言い、切れてしまった場合は腱板断裂と呼んでいます。腱板損傷が起こる原因は主に加齢、外傷、オーバーユース(使い過ぎ)の3つです。


腱板も身体のほかの部分とともに、加齢によって弱くなってきます。そこに何らかの外力が働くことで腱板損傷を起こし、肩の痛みや腕の上がりづらさが生じます。四十肩・五十肩と思っていたら、腱板損傷だったというケースも少なくありません。


四十肩・五十肩と同じく、痛みの程度によって投薬治療や保存療法手術療法といった治療法が採られます。

肩関節のスポーツ障害

肩関節に繰り返し負荷がかかることによって、肩関節にスポーツ障害を起こすことがあります。たとえは野球の投球動作によって野球肩を発症したり、バレーボールのアタック動作を繰り返すことで、インピンジメント症候群を発症したりするケースが考えられます。


一般的には使い過ぎ(オーバーユース)が原因だと考えられますが、その他にも肩関節の柔軟性が低いことや、身体の使い方が間違っていること、ウォーミングアップが足りていないこと、疲労が抜けていないことなど、多くの要因があげられます。


肩関節のスポーツ障害に対しては保存療法をおこなうことが一般的ですが、痛み止めを利用しても痛みが取れないような場合は、手術療法を検討するケースもあります。

肩がグラグラする

非外傷性不安定症

非外傷性不安定症は不安定肩ともいわれ、その名の通り外傷(ケガ)とは関係なく、生まれつき肩がゆるい学童に多くみられ、動かしたときにグラグラしたり、抜けそうな感じがしたりする特徴を有します。


非外傷性不安定症について詳しくみていくと、動揺性方関節症、習慣性肩関節脱臼、随意性肩関節脱臼、持続性肩関節脱臼などの病態がありますが、これらは互いに移行する病態であるため、まとめて非外傷性不安定症と呼んでいます。


肩関節が前後のどちらかに不安定であるのかによって、前方不安定症、後方不安定症に分類されます。基本的には保存療法をおこなって経過を追いますが、日常生活にも支障をきたす様な場合には、手術療法が検討されることもあります。

ルーズショルダー

ルーズショルダーは動揺型肩関節とも呼ばれ、バレーボールやバドミントン、テニス、野球など、肩関節に大きな負荷がかかるスポーツによく見られます。


肩関節を構成する筋肉が筋力低下に陥ったり、繰り返す同じ場所に負荷がかかったりすることで、ルーズショルダーの発症リスクが増します。


非外傷性不安定症と症状がよく似ているのですが、前後だけでなく多方向に不安定が生じ、異常にゆるくなるという特徴があります。


インナーマッスルを鍛えるための運動療法をおこなうことで、肩関節を安定させることが期待できます。運動療法をおこなっても効果がみられない場合、手術療法をおこなうケースもあります。

手にしびれがみられる

頚椎が原因となるケース

手にしびれがみられる場合、頚椎に関する疾患の可能性が疑われます。代表的な疾患としては、頸椎症と頚椎椎間板ヘルニアがあげられます。


頚椎(首の骨)には脳から出た神経が通っていますが、頚椎が変形するなどの理由によって神経が圧迫されると、首の痛みや手のしびれが出やすくなります。


頸椎症の主な原因としては、加齢による骨の変形があげられています。頸椎症は症状の現れ方によって、頸椎症性神経根症と頸椎症性脊髄症に分けられます。


頚椎椎間板ヘルニアは、首の骨と骨の間にある椎間板が圧迫され、中から髄核が飛び出し、神経を圧迫することで、首の痛みや手のしびれを発します。


最初は首や肩のこり、背中の痛みなどを訴える程度ですが、進行にともなって手のしびれや頭痛、めまい、ふらつき、歩行障害と徐々に症状が悪化していきます。

手根管症候群

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)は、手のしびれを訴えて整形外科を受診される方によくみられる疾患です。中高年の女性にみられることが多く、夜間や明け方に痛み、しびれが増すという特徴もあります。


手首の真ん中には正中神経と呼ばれる神経の通り道がありますが、何らかの原因によって正中神経が圧迫されることで、手のしびれや痛みを生じることとなります。


症状の進行とともに母指球(手の親指の付け根)に筋力の低下がみられるようになり、ボタンを掛けたり、小物をつまんだりすることが難しくなっていきます。


原則として症状の如何に寄らず保存療法がおこなわれますが、改善がみられない場合には手術療法をおすすめするケースもあります。

肘が痛む

ゴルフ肘

スポーツをする方によく見られる肘の痛みですが、その1つとしてゴルフ肘があげられます。ゴルフ肘はゴルフエルボーとも呼ばれており、誤ったフォームでスイングを続けたり、ダフったりすることで肘への負荷を増し、結果として肘が痛むこととなります。


ゴルフ肘は正式名称を、上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)と言います。肘の内側にある橈側手根屈筋(とうそくしゅこんしんきん)や尺骨手根屈筋、円回内筋などの筋緊張により、内側上顆が引っ張られることで炎症を起こすことが特徴です。


ゴルフ肘のような、繰り返される動作によって局所に痛みが出る疾患のことを、スポーツ障害と呼んでいます。通常は手術をするようなことはなく、保存療法で改善を図ります。

野球肘

野球肘もゴルフ肘と同じくスポーツ障害の一種ですが、痛みの現れる場所がゴルフ肘とはやや異なります。ゴルフ肘の場合、肘の内側に痛みがみられますが、野球肘の場合、肘の内側だけでなく、肘の外側や後ろ側に痛みが出るケースもあります。


肘の内側に痛みが出るケースに関しては、ゴルフ肘の場合と同様で、橈側手根屈筋などの筋肉の牽引力によって、局所に炎症を起こすことが原因です。


肘の外側に痛みが出る場合、離断性骨軟骨炎が疑われます。発症初期には自覚症状がないため、発見が遅れると手術が必要となるケースもあります。


肘の後ろに痛みが出るのは肘頭(ちゅうとう)に障害が起こるためです。一般的には保存療法や安静といった処置が採られますが、痛みが治まらない場合には手術をするケースもあります。

テニス肘

肘の痛みを訴えて整形外科に来られる方の多くに、テニス肘がみられます。テニスのバックハンドを繰り返すことで、肘の外側に痛みが出る特徴を有します。


前腕の手のひら側には総指伸筋(そうししんきん)や長橈側手根伸筋(ちょうとうそくしゅこんしんきん)、短橈側手根伸筋などがありますが、バックハンドを繰り返すことでこれらの筋肉が緊張し、外側上顆に対して牽引力が働くことで炎症を起こします


テニスをする方以外でも、前腕をよく使う方であれば、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)を発症する可能性があります。


テニス肘はドアノブを回したり、雑巾を絞ったりといった日常の動作で悪化することも少なくないため、早めに治療を受けることが重要です。

腰が痛む

筋筋膜性腰痛症

腰痛には原因がハッキリとしている特異的腰痛と、原因がハッキリしない不特異的腰痛の2タイプがありますが、筋筋膜性腰痛症は非特異的腰痛の代表例ともいえます。


腰の筋肉や筋膜が硬くなることで、血管が圧迫されると筋疎血(きんそけつ)を起こします。筋疎血を起こした場所には痛み物質が産生され、それが筋肉痛のような痛みを発するのです。


疲労やオーバーワーク、腰への度重なる負荷によって筋肉や筋膜の緊張が亢進すると、徐々に局所へ痛み物質が蓄積され、慢性的な腰痛に移行します。


レントゲンで骨の異常がみられない腰痛の場合、筋筋膜性腰痛症の可能性があります。通常は筋肉を緩めたり、十分な休息をとったり、ストレッチをおこなったりすることで改善が期待できます。

急性腰痛症

急性腰痛症はいわゆる「ぎっくり腰」のことです。床から重い荷物を持ち上げたり、不自然な態勢をとったりすることで、腰に激しい痛みを生じることが特徴です。


発症してからしばらくはひどい炎症状態が続き、トイレに行くこともままならないケースがあります。急性腰痛症を発症する原因疾患としては、後述する腰椎椎間板ヘルニアをはじめ、腰椎分離症、骨粗鬆症、婦人科系の疾患などがあげられています。


通常、ぎっくり腰は1週間もすると回復しますが、その後も痛みを引きずるケースが少なくありません。そのため、早めの治療を受けることが重要です。


最近の研究では、安静が必ずしもぎっくり腰の回復を早めないことが分かっています。そのため、無理のない範囲で身体を動かすことも、早期回復のためには必要です。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは、腰の骨(腰椎)と骨の間にある椎間板が圧迫され、中から髄核が飛び出す腰部疾患です。飛び出した髄核によって神経が圧迫されることで、腰の痛みや足のしびれなどが生じます。


腰椎椎間板ヘルニアは、神経根型と馬尾型の2種類に分類されます。比較的軽症例である神経根型の腰椎椎間板ヘルニアの場合、自然に回復することも珍しくありません。


一方、重症例である馬尾型の腰椎椎間板ヘルニアを発症した場合、腰痛だけでなく下肢痛や下肢のしびれ、歩行障害、排便・排尿障害を発症することもあります。そのため、馬尾型のヘルニアが疑われる場合、速やかに治療を受けることが重要です。

腰部脊柱管狭窄症

足のしびれを生じる代表的な疾患が、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)です。脊柱(背骨)には脳から出た神経の通り道がありますが、何らかの原因によってその通り道が狭くなることで、神経圧迫が起こります。


腰部脊柱管狭窄症の場合、腰痛よりは足のしびれ、および間欠跛行が特徴となっています。歩き始めてしばらくすると、腰のだるさや足のしびれで歩くことができなくなりますが、しばらく休むとまた歩けるようになります。


ただ、またしばらくすると歩けなくなるということを繰り返します。また、脊柱狭窄症の症状は、前かがみの姿勢で楽になるという特徴もあります。


多くは加齢が原因とされており、保存療法で改善がみられない場合、手術療法が奨められることもあります。

坐骨神経痛

足のしびれがみられる場合、坐骨神経痛と言われることもあります。実は、坐骨神経痛は病名というわけではなく、坐骨神経沿いにしびれや痛みが出ている現象を説明したものです。


坐骨神経痛が起こる原因としては、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、脊椎分離症などがあげられていますが、レントゲンやMRIでは原因が分からないことも少なくありません。


その場合、腰部や臀部の筋緊張を疑います。筋緊張によって血管が圧迫されると、足にしびれを生じるケースがあります。


一般的には保存療法や投薬治療によって改善が期待できますが、腰椎椎間板ヘルニアなどの原因疾患がある場合、手術療法が奨められることもあります。

下肢閉塞性動脈硬化症

下肢閉塞性動脈硬化症は、足の血管にみられる病気の一種です。足の動脈が硬くなることによって、血管が狭くなると、足に送られる血液が不足します。最悪の場合、足を切断しなければならないため、早めに治療を受ける必要があります。


下肢閉塞性動脈硬化症の原因としては、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病があげられており、そのリスクを増す要因として喫煙や運動不足などがあげられています。


下肢閉塞性動脈硬化症の治療法は重症度によって異なっており、軽症例では禁煙や生活習慣の見直し、運動療法、薬物療法、フットケアなどがおこなわれます。重症例になると血管を新生するための血行再建術や、創部処置といった手術療法がおこなわれます。

膝が痛む

変形性膝関節症

中高年の方に多くみられる膝の疾患に、変形性膝関節症があります。どちらかというと女性に多くみられる膝の疾患で、膝の内側に痛みが出たり、膝に水がたまったりする特徴を有します。


変形性膝関節症を発症している方の多くにO脚がみられますが、O脚になることによって、膝関節の内側にかかる負荷が増し、変形性膝関節症の発症リスクが高くなると考えられます。


発症初期には主に歩行時の痛みがみられますが、長時間歩いたり、立ち仕事をしたりすることで、徐々に膝の痛みが増してきます。ただ、膝が痛いからといって運動不足になると、筋力の低下を招き、さらに変形性膝関節症が悪化するという悪循環に至ります。


変形性膝関節症に対しては、薬物療法や運動療法をおこなうことが一般的です。関節内にヒアルロン酸を注入したり、太ももの筋肉を鍛えたりすることで、症状の改善を図ります。

膝蓋腱炎

膝蓋腱炎はスポーツ障害の一種で、バスケットボールやバレーボール、走り高跳びなど、跳躍を繰り返すスポーツに多くみられることから、ジャンパー膝とも呼ばれています。


太ももの前面には大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という大きな筋肉がありますが、跳躍を繰り返すことで大腿四頭筋が緊張し、そのけん引力によって膝蓋骨(いわゆる膝のお皿)あたりに痛みを生じます。


軽症例であれば自然に治ることもありますが、スポーツをしながら治したいような場合、治療を受けることがおすすめです。


通常は運動療法や薬物療法がおこなわれますが、改善がみられない場合、カテーテルを利用した手術が奨められることもあります。

半月板損傷

スポーツによる繰り返される負荷によって発症するのがスポーツ障害であるのに対し、スポーツ中の一度の衝撃で発症するケガのことをスポーツ外傷と呼んでいます。


半月板損傷はスポーツ外傷の代表例で、膝のクッションである半月板が傷つけられることで、膝関節を曲げ伸ばしする際に、膝の痛みや関節の引っ掛かり(ロッキング)が生じます。


症状がそれほど重くない場合や、発症して間もない場合、薬物療法や安静、テーピングやサポーターによる固定によって、症状が改善するケースもあります。


重症例の場合は、半月板縫合術や半月板切除術といった手術療法が採られることもあります。半月板損傷を発症すると、スポーツを楽しむことができなくなるため、普段からストレッチをおこなうなどして予防することが重要です。

腸脛靭帯炎

腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)も膝蓋腱炎と同じくスポーツ障害の一種で、ランナーに多くみられることから、ランナー膝と呼ばれることもあります。


腸脛靭帯は大腿筋膜張筋から移行した靱帯部分で、靱帯が大腿骨の外顆(がいか)とこすれあうことで炎症を起こし、痛みを発することとなります。


腸脛靭帯炎の原因としてはオーバーユース(使い過ぎ)が主にあげられますが、その他にもウォーミングアップ不足や誤ったランニングフォーム、疲労の蓄積などによって発症リスクを増します。


腸脛靭帯炎に対しては、主に保存療法が採られます。急性期にはアイシングや痛み止めによる治療をおこない、回復期に筋トレなどのリハビリをおこないます。

前十字靭帯損傷

前十字靭帯損傷は、半月板損傷と同じく、スポーツ外傷の一種です。特に、内側半月板の損傷と、前十字靭帯損傷はセットで起こることが多いです。


前十字靭帯には立位で膝関節を安定させる働きがありますが、運動中に外側から衝撃が加わった時や、ジャンプをして着地したときなどに、靱帯を断裂することで発症します。靱帯が切れた瞬間にブチっという断裂音が聞かれることもあります。


症状の特徴としては、膝関節がグラグラすることや、膝に力を入れられないこと、膝に腫脹や熱感がみられることなどがあげられます。


前十字靭帯損傷を発症した場合、保存療法が採られることもありますが、一般的には手術療法(膝前十字靭帯再建術)がおこなわれます。また、手術の後にはリハビリテーションもおこなわれます。

足が痛む

足関節捻挫

足が痛む代表的な疾患としては、足関節捻挫があげられます。足関節はいわゆる足首のことで、体重が足の外側にかかって前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)を損傷する内反捻挫が多数を占めています。


足関節捻挫は症状の程度によって、1度から3度に分類されます。1度の捻挫では靱帯の損傷がみられず、適切な処置をして数日間安静にしていれば症状の回復が期待できます。


2度の捻挫になると靭帯の部分的損傷がみられ、皮下に内出血を起こしたり、圧痛がみられたりすることもあります。捻挫をした際に適切な応急処置をおこなうことで、症状からの回復を早めることが期待できます。


3度の捻挫になると、靭帯の完全な断裂を認めます。場合によっては手術が必要なこともあるため、激しい痛みや内出血がみられる場合、速やかに整形外科を受診することが重要です。

外反母趾

外反母趾は、足の親指の付け根が変形し、痛みを生じる疾患です。ハイヒールを好んで履く女性に多くみられることから、靴の形状によって外反母趾の発症リスクを高めるという説もあります。


ただ、靴を履く習慣がない民族にも、外反母趾が認められたことがあり、遺伝的な足の形によって、外反母趾のリスクが高くなるという考え方もあります。


外反母趾のリスクを高める要因としては、足底の筋力低下や歩き方、痛風や関節リウマチといった疾患もあげられています。


保存療法としては、足の指で床に置いたタオルを手繰り寄せる筋力トレーニングなどがおこなわれます。足の痛みによって日常生活に支障を来すような場合は、手術療法が選択されることもあります。

足底筋膜炎

足底筋膜炎(そくていきんまくえん)は足底腱膜炎とも呼ばれており、マラソンランナーやランニング愛好家など、長距離を走る方に多くみられるスポーツ障害の一種です。


足の裏にはいわゆる土踏まず(足底アーチ)がありますが、繰り返される衝撃が土踏まずに加わることで、足裏の筋肉や腱に断裂が生じ、筋肉や腱が付着する足のかかとあたりに痛みを生じることとなります。


通常はストレッチやテーピングによるサポートなどをおこない、適切な期間、安静にしていることで症状の多くは軽快に向かいます。


また、土踏まずの負担を減らすインソールを利用することも推奨されています。手術をする例もなくはないのですが、確実に痛みが取れるとも限らないため、あまりお奨めできません。

手が痛む、こわばる

関節リウマチ

手の痛みやこわばりがみられる疾患として、よく知られているのが関節リウマチです。関節内の滑膜の異常増殖にともなって、関節に強い痛みや腫れが現れます。


どちらかというと女性に多くみられる疾患ですが、ハッキリとした原因はいまだによく分かっていません。自己免疫の異常によって発症するとされていますが、なぜ免疫に異常が起こるのか、現在でも議論の対象となっています。


はじめは手指など小さな関節に痛みや腫れが生じます。特徴として、両指の第2関節に症状が現れることがあげられます。


症状が進行すると、次第に足首や膝といった大きな関節にも症状が出るようになります。治療法は薬物療法や理学療法が中心となりますが、日常生活に支障を来すような場合、人工関節置換術がおこなわれることもあります。

へバーデン結節

へバーデン結節は変形性関節症の一種で、指の関節に変形がみられる疾患です。関節リウマチとは異なり、指の第1関節に痛みや腫れといった症状が現れます。


また、関節リウマチとは異なり、自然に症状が改善するケースも少なくありません。特に、変形のスピードが緩やかである場合、指の変形があったとしても、痛みを訴えられないことも珍しくありません。


へバーデン結節は更年期以降の女性に多くみられることから、女性ホルモンが何らかの形で発症に関与しているのではないかと考えられていますが、ハッキリとした原因はよく分かっていません。


変形したものに関しては元に戻ることがありませんが、治療をおこなうことによって、痛みや腫れを改善することは期待できます。

体のお悩み、
まずはご相談ください。

  • 悩む前にまずはかかりつけの整形外科医にご相談下さい。
  • どんな症状であっても、まずは信頼のおける医療機関を受診し、的確な診断を下してもらうことが大切です。
  • 経験が豊富な医師であれば、問診・視診・触診を基本とした診察とX線検査、超音波検査、血液検査などで、大部分の疾患の診断が可能です。
  • 大切なのは検査をすることではなく、よく聞いて、視て、触って、診断を下して、治すこと。
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