1982年 慶應義塾大学医学部卒業
2019年2月より、プライムコーストみなとみらいリニック院長に就任させていただきました野本 聡(そう)です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年1月、当クリニックは内科と整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科を標榜して開院させていただきました。私は副院長として1年間整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科診療を一生懸命勤めてまいりました。
おかげさまで、患者様の数も増え、開院1年で新患患者数が3000名を超えました。
この地域の皆様の健康増進に多少なりとも貢献できたのではないかと自負しております。
しかし、誠に残念ではありますが、事情により今年から内科診療の継続が困難となってしまいました。
昨年内科をご利用いただきました患者様には厚く御礼申し上げますとともに、今後ご不便をおかけしますことを心よりお詫び申し上げます。
これからは、整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科のクリニックとして、尚一層、みなとみらい地区を中心とした住民の皆様のお役に立てるよう努力してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
はじめてこのページをお読みになられる方のために、
以下へ当クリニックに就職する前の私の経歴を記します。
私はこれまで約30年間にわたり、済生会神奈川県病院、済生会横浜市東部病院で整形外科とリウマチ科の診療に携わってまいりました。
キャリアの前半はスポーツ整形外科と外傷整形外科に主に従事しておりました。
スポーツ整形外科医として日本サッカー協会に所属し、日本女子代表(現在のなでしこジャパン)の海外遠征に帯同した経験もあります。
また、スポーツ外傷、なかでもサッカーに多い膝関節外傷に対する関節鏡視下手術(内視鏡を使って膝靭帯損傷や半月版損傷、関節内骨折を治す手術)も数多く執刀してまいりました。その当時私は済生会神奈川県病院に勤務しておりましたが、その病院が神奈川県交通救急センターを併設していたことから、交通外傷による重症骨折(開放骨折など)の治療もたくさん行ってまいりました。
キャリアの後半では、済生会神奈川県病院、済生会横浜市東部病院のリウマチ科部長として、主に運動器の慢性疾患、特に関節疾患の診療に多くのエネルギーを注いでまいりました。具体的には、私が専門とする膝関節の変形性関節症に対する保存的治療(特に膝痛を予防するための運動療法)を地域住民に広める活動を継続的に行ってきました。
もちろん重症例に対する手術(多くは人工関節置換術)も2000例以上執刀いたしました。関節リウマチに対する薬物治療(特に生物学的製剤を使った治療)や手術治療の経験も豊富であります。また、リウマチ関連の多くの学会や研究会で世話人や代表世話人を務めてまいりました。その他、最近は骨粗鬆症に対する治療にも力を注いでおります。
骨粗鬆症は多くの高齢者が持っている病気です。この病気自体には自覚症状がほとんどありませんが、弱い外力で骨折を起こしてしまうことと、一度骨折を起こすと二度三度と骨折が続く(骨折の連鎖)ことが厄介です。特に大腿骨近位部といって股関節の骨折を起こしますと、たとえ手術がうまくいっても1年後にはさまざまな合併症のために20%の方が亡くなるという恐ろしいデータがあります。
こうしたことから、骨粗鬆症は骨折を起こさないうちに治療を開始することが非常に重要です。私はこのための取り組みを横浜市東部地区で展開してまいりました。これからは、プライムコーストみなとみらいクリニックでもこれらの取り組みを継続していく所存であります。
昨年、当クリニックへは肩こり、腰痛、膝痛の3大症状を抱える整形外科疾患の患者様、スポーツ外傷や障害にお悩みの患者様、日常外傷や労働災害による骨折患者様、関節リウマチの患者様、そして骨密度検査によって診断された多くの骨粗鬆症患者様など様々な患者様がご来院いただきました。
運動療法を中心としたリハビリテーションやみなとみらい健康教室もおかげさまでご好評をいただきました。
本年もみなとみらい地域の患者様に信頼されるクリニックであるために、一層充実した診療に心がける所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。