iPadなどのタブレット端末使用時の首の痛みや肩こりについて

当クリニックの整形外科を受診された患者様の中には、
腰痛や肩こり(首や肩の痛み)を訴えられる方が大変多くいらっしゃいます。

このことは、当クリニックだけの現象ではなく、
厚生労働省の調査でも国民の自覚症状の1位が腰痛、2位が肩こりであるという
結果が報告されています。

本コラムでは、腰痛や肩こりに関するさまざまな医学情報を
患者様に提供させていただきたいと思います。
第1回は、iPadなどのタブレット端末使用時の首の痛みや肩こりについて、
そのリスクを明らかにした論文1)が出ましたので、紹介させていただきます。

iPadなどのタブレット端末は大変便利で多くの方々が使われていると思いますが、
使い過ぎると首や肩の痛みの原因となることが知られています。  
米国ネバダ大学ラスベガス校の研究グループは
同大学の職員や学生412人(女性277人、男性135人)に対して、
タブレットの使用状況や使用時の姿勢、首や肩の症状について横断調査を行いました。

その結果、67.9%の人がタブレット使用時に首や肩の痛みを訴えていました。
それらの症状を訴える人は、高齢者よりも若年者に多く、
また、首や肩の痛みを経験したことがある人に多く発生していました。

また、症状を訴える人の割合は、男性に比べて女性の方が2倍も多かったことも判明しました。
さらに、首や肩の痛みを引き起こすリスク因子として、使用時の姿勢が挙げられていました。

姿勢の中で、

1.背もたれの無い状態で座ること
2.タブレットを膝の上において使うこと
3.イスに座った状態で平らな机の上にタブレットを置いて使うこと
の3点がよろしくないということがわかりました。

この研究結果によれば、首や肩の痛みを経験したことがある若い女性がタブレットを使う場合は、
背もたれの椅子に寄りかかって座ること、
タブレットは机に置かないでスタンドに立て掛けるか手にもって操作した方が良さそうですね。


原著論文
1)Lee SP, et al. J Phys Ther Sci.2018 Jun 30