横浜中華街、ここが美味い!広東料理編

横浜中華街ここが美味い!
第4回は、お待たせしました。広東料理です。

広東料理はもともと中国の中の広東省、香港、マカオ(図1)などで食べられている料理のことですが、中華料理の中で最も世界中に広まっている料理です。

なぜならば、近代になって世界中に移住した中国人の中で広東省出身者が最も多かったことが原因と考えられています。

広東料理の特徴は、何といっても食材が多様なことでしょう。
「食は広州にあり」、「食材広州」などといわれ、また「広東人は飛ぶものは飛行機以外、泳ぐものは船や潜水艦以外、四つ足は机と椅子以外、二本足は人間以外なんでも食べる」などと言われることもあります。

気候が暖かいため、いろいろな種類の野菜がある上に、海に近いため魚介も豊富です。

(図1)赤のエリアが広東省(Wikipediaより)

広東料理の調理法の特徴は、素材の持ち味を生かすために薄味が多いことでしょう。ですから、日本人好みの味付けと言えるかもしれません。

とにかく食材が多いので代表料理をあげるのが難しいくらいですが、挙げてみたいと思います。 叉焼、酢豚、ハタの蒸し物(写真1)、鶏の唐揚げレモンソース、フカひれスープ、燕の巣のスープ、牛肉のオイスターソース炒め、海鮮炒飯、焼売、油淋鶏、などなどきりがありません。飲茶も、もとは広東語です。

(写真1)ハタの蒸し物(獅門酒樓)

横浜中華街の広東料理店、ここが美味いをあげてみたいと思いますが、何しろ横浜中華街の多くの店が広東料理店です。 ですから今回はかなり筆者の主観が入っていることをお許しいただきたいと思います。

本ブログの第1回から第3回同様、まずは中華街の広東料理のメジャーを紹介します。

代表店は、やはり何といっても日本最古の中華料理店である聘珍楼でしょう。
あまりにも有名で、全国展開しているお店なので、横浜中華街で行かなくてもいいのかもしれません。

そして、萬珍樓
この2店は泣く子も黙る中華街の老舗です。
私は萬珍樓の中でも、飲茶の充実している點心舗が好きです。

メジャーを紹介するだけでは、観光案内と何ら変わりません。
ここからは、私が訪れた店の中から印象に残った店を自慢料理とともに紹介していきましょう。

まずは、その名も廣東飯店です。
ここは、フカヒレ料理がリーズナブルです。 獅門酒樓大珍樓は海鮮が美味いです。
私が特に好きなのは広東風鯛の刺身(写真2)です。

(写真2)広東風鯛の刺身(獅門酒樓)

叉焼は同發金陵(写真3)がお奨めです。

(写真3)叉焼(金陵)

さて、そろそろ広東料理店での締めの麺に言及しなければなりません。

広東料理の麺の代表は、広東麺だろうと思われるかもしれません。

しかし、あんかけのよく効いた広東麺は実は日本で誕生したのです。ついでに挙げれば、天津麺も日本発祥、台湾ラーメンは名古屋発祥、サンマー麺は横浜発祥と言われています。

話を元に戻します。
広東省で食べられている麺の話ですが、それは雲吞(ワンタン)や醤油味の中華麺なのです。
それらの麺はもちろんこれまで紹介した店でも食べることはできますが、せっかくですからリーズナブルですが入りにくい広東料理のお店を紹介しましょう。

まずは、純広東料理のお店、徳記です。

ここの豚足そば(写真4)は名物です。
これぞ、広東料理の麺かと舌をうならせること間違いなしでしょう。 (写真4)豚足そば(徳記)

そして、入りにくさという点では横浜中華街1,2を争うのが、廣東家郷料理店、天龍菜館(写真5)でしょう。

なにしろ店の中に店員が居ないのですから。
店のチャイムを鳴らすとしばらくしてビルの3階から店主または店員が降りてきます。
安くておいしい広東家庭料理が味わえます。勇気があったら、入ってみてください。

(写真5)天龍菜館:店は開いているのですが、店員は見当たりません。