筋膜と痛みの関係

近年、『筋膜リリース』という言葉が多く知られるようになってきました。
筋膜リリースの方法には2通りあり、一つは医師がエコーを見ながら筋膜に注射を打ち、生理食塩水を注入する方法でハイドロリリースとも呼ばれています。
最近テレビなどマスコミで紹介されている ハイドロリリース(筋膜リリース)治療について

もう一つは理学療法士が体に侵襲を与えずに体外から行う方法で 痛みの治療としても筋膜治療はとても有効とされ、セラピスト業界でも注目されています。

筋膜とは?

写真(1): ウサギの背中の筋膜を引き出している様子です。白い膜のようなものが筋膜です。

写真(2):引っ張っている黄色の膜が上腕二頭筋の筋膜です。

筋肉を覆っている膜のことで全身に張り巡らされています。 この筋膜に問題が起こると、水分や柔軟性が失われトリガーポイント(筋膜のコリ)を作り出します。 このトリガーポイントが筋膜のつながっているどこかに痛みを発生させる原因となります。

筋膜のつながり

写真の青色で描かれているものが筋膜のつながりで、頭から足先まで身体のどの筋肉も筋膜によって他の筋肉とつながりを持っています。 写真(3):筋膜連関の一つでSBL(スーパーフィシャル・バックライン)と呼ばれ、頭の筋肉から背中、もも裏、ふくらはぎ、足の裏とつながっています。
最近では『痛いところに原因はない』とよく言われるようになり、それこそが筋膜治療の考え方そのものです。 あなたの長年悩んでいる腰痛、膝痛、肩痛などの原因は他にあるかもしれませんよ?

実際の筋膜治療

(評価・検査)
実際に痛い動きをしてもらい、原因と思われる筋肉に軽く刺激を加え、痛みがどう変わるかを評価していきます。 例えば ・肩の痛みに母指球 ・腰痛にふくらはぎ ・寝違えに脇の下などこれらは全て筋膜のつながりを元に評価を進めていきます。

(治療)
いくつか評価した後、一番痛みに変化があった場所から筋膜リリースを行っていきます。

筋膜リリースのメリット

・全身を評価できる
・治療での痛みが少ない
・どんな姿勢でも治療が可能

個人的にはどんな姿勢でも治療が可能なところが最大のメリットと考えています。

筋膜リリースのデメリット

・強いマッサージを好む方には不向き
・痛い場所とは違うところを治療されるので不安になる

治療はマッサージとは違います。
気持ちよさを得られるものでもありませんし、強くマッサージを行うと筋肉は更に硬くなってしまいます。 また、痛いところに原因がないことの方が多いのは事実です。
安心して治療を受けていただけたらと思っております。

最後に

痛いところをマッサージされ、軽減するがまたすぐに痛みが戻ってしまう経験をした方もいると思います。それは痛みの原因がまだ別の場所に残っており、痛みを再発させているのです。

根本的に痛みを治したい、筋膜についてもっと知りたいという方は是非ご来院頂けたらと思っております。

参考
筋膜マニピュレーション理論編:写真(1)
膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ:写真(2).(3)

理学療法士 茅根悠貴

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