肩関節周囲炎とは

医学的には肩関節周囲炎と呼ばれますが四十肩や五十肩の方が馴染み深いかもしれません。
病期(移り変わる症状の時期)、病態(何がどうなって今の症状なのか)に合わせて介入することが大切な疾患のうちの一つで、完治までに1年~1年半と言われます。

炎症期・拘縮期・回復期という病期で変化していきます。
こちらではその時期にどういったリハビリを行っているかをご紹介します。

【炎症期】

・安静にしていても痛い じんじんする
・痛みで寝られない 何度も起きてしまう
このような症状の方の病期は炎症期だと考えられます。
関節内での炎症があり、大きな関節運動は控えた方がいい時期です。

 

炎症期のリハビリテーションの目的

①睡眠時間の確保(痛みで寝られない場合があります)
②関節の負担軽減する

睡眠時の姿勢の例
関節に負担をかけている筋肉の柔軟性を確保する
肩甲骨を動かすことで関節の負担を軽くする
自主トレの指導(可能な運動を模索します)
アイシングによる炎症の沈静化


これらの事を実施し、炎症期をいかに早く脱することが出来るかどうかで拘縮が軽くて済むかどうかが変わってくると考えます。

【拘縮期~回復期】

炎症が落ち着いて関節可動域制限が形成される時期です。
炎症期に関節拘縮が進むこともありますが、拘縮期は安静時痛が軽減していることが特徴です。
そこから徐々に固まった組織が動き始めると回復期に移行し、関節可動域が改善してきます。

拘縮期~回復期のリハビリテーションの目的

①拘縮の原因となる組織を伸ばし、関節可動域を拡大する
②肩周りの筋肉の収縮のタイミングを整える(使いやすい筋肉にする)

拘縮の原因となる組織のストレッチ1
拘縮の原因となる組織のストレッチ2

 

これらの施術を通して関節の硬さや筋肉の収縮バランスを整えることで左右差のない動作を目指します。長期間のリハビリになるので働いている方は大変かもしれませんが、関節可動域制限が残らないようにするために、地道に頑張りましょう。

Q&A

Q:通院の頻度はどれくらい?
A:概ね週に1回の方が多いですが、症状によって週2~3回の方もいらっしゃいます。

Q:自主トレだけで治したいのですが。。
A:定期的な通院が困難な方もいらっしゃると思いますので、セルフリハビリは必ず指導させて頂いています。しかし、限界があるのも事実です。担当療法士と相談しながらライフスタイルを加味したうえでの最善を見つけましょう。

理学療法士 柳沢槙一

リハビリに関しましては、お電話もしくは直接ご来院時のご予約のみ受け付けております。